JD Schramm: Break the silence for suicide survivors | Video on TED.com
TEDのバイオグラフィー欄によると、プレゼンターのSchramm氏は(@jdschramm)
A seasoned communicator and entrepreneur, JD Schramm teaches the theoretical and practical aspects of effective communication as a lecturer in management at Stanford's Graduate School of Business.
スタンフォードビジネススクールのマネジメントの講師として、コミュニケーションの理論と実践について教えられている方です。
Schramm氏の話はJohnという男性についてのお話から始まります。
From all outward appearances, John had everything going for him.
外から見る限りは、仕事にも金銭的にも 何一つ不自由のない立場にあったにもかからわず、Johnの内面は、
〜despite everything going really well for John, he was struggling, fighting addiction and a gripping depression.
麻薬 "addiction" と鬱 "depression" に苦しんでいたんだとあります。
そしてJohnに運命の日がやって来ます。マンハッタンブリッジから自らの身を投じたのです。
Remarkably -- no, miraculously -- he lived.
でもJohnの望みはかなえられませんでした。腕、肋骨、肺がズタズタになにながらもJohnは助かったのです。
pathway of the Staten Island Ferry, where passengers on the ferry heard his cries of pain, contacted the boat's captain who contacted the Coast Guard who fished him out of the East River and took him to Bellevue Hospital.
where〜who〜whoと関係詞が使われ、流れるように話が進んでいきます。
コーストガードがJohnを引き上げるという表現に
fish A out of B
が使われています。ヴィジュアルな表現です。
さーそしてここからJohnの人生の第二幕が始まっていきます。
And that's actually where our story begins. Because once John committed himself to putting his life back together -- first physically, then emotionally, and then spiritually
" commit oneself to (doing) 〜"
〜することに決める
そうです、ミラクルにも助かったJohnは自分の人生を取り戻すことに決めたのです。ところが次にJohnを待っていたのは、
〜he found that there were very few resources available to someone who has attempted to end their life in the way that he did.
自殺未遂に終わり、立ち直ろうと決心したJohnのような人が、頼れる支援体制がほとんど存在していなかったのです。Schramm氏は自殺を表現するのに、
"end one's life" を使われています。自殺をするという言い方には多くの言い換え表現が存在していますね。
英辞郎によると「自殺する」の項目には次のようにたくさんの表現が上がっています。
blow one's cork
blow the roof
burr up
burst into a fit of rage
carry out a suicide
commit suicide
cut one's mortal thread
cut one's throat
die by one's own hand
do away with oneself
do oneself in
end it all
end one's life [days]
fall on one's sword〔古代ローマで、自分の剣の上に倒れて自害したことに由来する。〕
kill oneself
make away with oneself
put an end to one's existence
put an end to oneself
suicide oneself
take a D〔語源俳優がHOLLYWOODの看板のDから飛び降り自殺したといわれる〕
take one's life
take one's head
take one's own life
top oneself他動
kill〔kill oneselfの形で〕
suicide〔用法suicide oneself〕
そして、Schramm氏は自殺に関するこんなデータをあげられています。
Research shows that 19 out of 20 people who attempt suicide will fail. But the people who fail are 37 times more likely to succeed the second time.
一回目にはほとんどの人が失敗に終わるが、二回目には何と37倍の成功率になるんだよと。だからSchramm氏は、Johnのように一回目の自殺を企てようとして、失敗に終わった段階できちんとその人達をケアして社会復帰させてあげれる体制作りが必要なんだと仰っているわけです。
Schramm氏の話は再びJohnさんのその後に戻ります。コミュニケーションの専門家とあってSchramm氏のプレゼンは微塵の隙もないほど完璧です。話の間の取り方やスピードがとても耳に心地よい感じがします。
このプレゼンで紹介されたJohnさんは、Schramm氏にとってどういう方なのでしょうか?それはご自身でご覧になってほしいとおもいます。
4分間という短いプレゼンにもかかわらず、最後はオーディエンスからスタンディングオベーションがおこるくらい素晴らしいプレゼンでした。
また日本は年間三万人近くの方が、自ら命を断つという状況下にある世界屈指の自殺大国です。このことに関して以前こちらの記事で取り上げたことがあるので、目を通して頂けたら幸いです。。
止まらない自殺者の増加に思うこと。〜元X Japan Taijiの自殺未遂記事を読んで… - いつもそこに英語がいた (^^♪ inspired by TED
震災後、 自殺大国日本の中でますますその存在が必要とされる斎藤友紀雄氏についての英文記事。 - いつもそこに英語がいた (^^♪ inspired by TED
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