『憂鬱でなければ、仕事じゃない』&『人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない 』の2冊、あまりに面白く一気に読んでしまいました。私の趣味の一つにビジネス書の乱読があります。もうこれは高校生くらいの頃からの趣味で、みんなが小説や、マンガを読んでいた中、私一人、黙々とビジネス書や自己啓発本を読んでいました。
自分には周りと一緒に足並みそろえて何かをやる才能がない、きっと将来サラリーマンとしては生きていけないだろうというのは、うっすらと感じていたので、知的武装を今のうちから、していかなければという思いもあったのだと思います。
それに何より小説や歴史物語よりも、斬れば血しぶきが出るような生きた現実世界でビジネスをやっている人達の書いた本のほうがよっぽど面白かったのです。
なので17歳くらいから今にいたるまでの年ごとのビジネス書のベストセラー本というのはふっと目をつぶれば私の脳裏にプカプカプカっと浮かんできます。
そしてこの2013年の夏、遅ればせながら、ホント久しぶりに言葉の刃がグサグサと胸につき刺ささったこの2冊の本を読みました。
もっと早く読めばよかったと思います。
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憂鬱でなければ、仕事じゃない
見城 徹,藤田 晋 講談社 2011-06-14
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人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない
見城 徹,藤田 晋 講談社 2012-04-12
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『憂鬱でなければ仕事じゃない』
をはじめとする見城さんの仕事哲学を象徴するかっこいい言葉が、自筆で見出しに書かれ、その中身を見城さんが自身の仕事人生を踏まえて解説。
それをさらに藤田さんが若い人向けに実体験を含めて噛み砕いて説明を加えられていきます。
『これほどの努力を、人は運と言う』
『他者への想像力をはぐくむには、恋愛しかない』
『京味』に行けなくなったら、仕事はやめる
最後の『京味』というのは西新橋にある高級割烹で、和食の最高峰と呼ばれるお店だそうです。
このお店に見城さんは35年間、千回近く通われているそうです。
2人で10万円を超える高級割烹ゆえ、見城さんが42歳で角川書店を退社し、幻冬舎を立ち上げた時、もう行けなくなるかもしれないと思われたそうです。
『しばらく仕事がうまくいかないと思うので、これから来られなくなります』
と見城さんが、店主の西健一郎さんにおっしゃった時、西さんはこういうことを言われたそうです。
『何をおっしゃっているんですか。お代はいただきません。出世払いで結構です。今までどおりいらして下さい。いっさい請求しませんから』
この言葉に見城さんは感激のあまり、目に涙を浮かべられたそうです。
店主にこんな言葉を言わしめた見城さんに、こんな粋な言葉を発せられた西さん。
なんて素敵な関係なんでしょうか。
私も思わずもらい泣きです・゚・(つД`)・゚・
そして、こんなことってあるんだろうかってくらい、偶然の必然に驚いたのが『人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない』を読んだ時に出てきた見城さんと故尾崎豊さんと詩人銀色夏生さんについてのくだりです。
私の中学時代は常に尾崎豊の音楽と共にあったと思えるほど大好きでした。その尾崎豊さんがはじめて書いた本『誰かのクラクション』についても当時、発売日と同時に買ったのをよく覚えています。なんとこの本の企画・編集を担当したのが見城さんだっということ。(゜o゜;
更にこれも私の中学時代。誰にどう勧められて買ったのかはよく覚えていないのですが、後にも先にも私が買った唯一の詩集が銀色夏生さんの『これもすべて同じ一日』という本。
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これもすべて同じ一日 (角川文庫)
銀色 夏生 角川書店 1986-12
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なんと銀色夏生さんは、見城さんが、見つけ出し、ブレイクした作家の1人だったという事実。
(゜o゜; 2回め〜
こんなことってあるんだなーと見城徹さんとの不思議なご縁に、驚を感じた夏の日の夜でした。
今の私が必要としていたたくさんの言葉がこの2冊の中にありました。
それでは今日はこのへんで。