すごいパワフルで面白かった小熊弥生さんによるビジカレ。同時通訳者を仕事とされていますが、どちらかというとモチベーターという印象を受けました。アンソニー・ロビンズみたいな。
⬇TEDに登場した時のアンソニー・ロビンズ
一緒の空間にいるだけでパワーをもらえて学習意欲MAXにしてくれる、人をigniteする力を持った方だと思います。
1時間30分まったくなんの中だるみもなく!( ´゚д゚`)エーもう終わってしまうのかっ〜て感じで過ぎて行きました。
⬇プロフィール欄。
TOEICテスト280点→半年で805点になるまでの小熊さんの炎のような努力はこちらの著書で話題になりました。
英語についてなんの知識もない人がTOEIC受けて、適当にマークシート塗りつぶしても150点くらい取れるというのをなんかのTOEIC本で読んだことがありますが、それからすれば280点がいかに低い点かということがよくわかります。
でも上記本の中に書かれていたような超人的な努力をされることにより、小熊さんは同時通訳者としてデビューされたわけです。以前何かの本でその道のプロフェッショナルというのはその過程の中で必ず
を通り抜けているというのを読んだことがありますが、小熊さんの著書そしてこの講演を聴いて再確認しました。
特に英語に関しては聞き流すだけであなたもペラペラ系の鼻クソみたいな教材が巷にあふれているので、そんなものに惑わされないようにご注意ですよ!
このビジカレの講演は次の著書に基づいたものです。
小熊さんのお話の中で特に私が共感した部分のみこの記事でご紹介させて頂きます。
それは私も一時寝ても覚めてもやったことがある、次の英単語増強法です。
⬇クリアホルダーの中に入っているA4の紙を取り除いて
⬇同意語群(黒)と反義語群(赤)を紙一面に書かれています。
通っていた英語学校の先生から"What is a synonym of enormous ?"と質問がなされたら、
小熊さんは誰よりも速くgiganticと即答されていたそうです。
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驚くべきは、小熊さんは六畳の部屋一面に貼ったこれだけの数の英単語を寝る前に毎晩音読されていたそうです。これほどの努力を"狂気の瞬間" というのだと思います。
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小熊さんが紹介されたこの類義語をひとまとめにして一気に覚えていく方法は、単語を爆発的に増やす場合にベストな方法だと思います。
私の現在の英単語認識語彙力は約5万語ぐらい(The Japan Timesだとほとんど知らない単語に出会うことがない段階)だと思いますが、そのベースを作ってくれたのが、8年ほど前の植田一三氏によって書かれたこの本との出会いです。
別売の4枚組みCDを手に入れ、繰り返し繰り返しくる日もくる日も聴いていたのですが、この本のChapter3が神だったのです。
類語群とコロケーションの組合せで加速的に運用(認識)語彙力をUPするようになっています。
という章の見出しにある通り、私は特にこの本のP180〜P306をとにかく聴きまくりました。
ネイティブが英語の類義語をダ~っと言った後に、日本人ナレーターによる日本語訳が収録されています。私はネイティブが一つ目の単語を発話した瞬間、もうその類義語すべてが一気に数珠つなぎで頭の中に出てくるレベルまで何度もCDを聴いていました。
それを続けた結果これまで頭の中にあった英単語にも強力な類義語ネットワークが出来上がり、まるであのネバネバとしたスパイダーウェブのごとく英単語が脳みそに粘着する感覚が出来上がりました。
⬇付着している水滴が類義語ネットワークにぶら下がる英単語の感じ。
『10000語レベルスーパーボキャビル』は2008年に新版が発売されています。今度はCD3枚がはじめから付属します。ただ、旧版の方が掲載されていた単語のレベルが高く、量も多かったので私は旧版の方が好きです。
⬇左が旧版で右が新版。
この類義語に網をかけて一気にネイティブ音声によって覚えていくというのは最強のボキャビル増強法だと思うのですが、巷ではあまりこの分野の本は出ていませんね。
ぜひぜひ小熊さんプロデュースによるCD付き類義語単語集が出版されるのを期待しています。
ビジカレDVDのメインテーマである小熊さん自身のサクセスストーリーロードマップを、万人向けにアレンジしたマスターマップ勉強法に関してはぜひぜひご自身で視聴してみてくださいね。
それでは今日はこのへんで。