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この人がいなければ今のTEDは存在しなかった。管理人クリス・アンダーソンが10年前に語ったTEDへの願い。

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2013年10月現在1300もの日本語付き動画が視聴できるTED。知る人ぞ知るサイトだった数年前からすると劇的なまでの浸透度といえるかもしれません。

さかのぼること今から10年前、起業家のクリスがTEDを買収してまだまもない2002年に行ったこちらのプレゼンがとてもいいです。

今 でこそTEDはいろんなメディアで取り上げられ、世界中の教育機関がTEDの公演を授業に利用するなど、一組織として確固たる地位を築き上げていますが、 船出したばかりの、まだ先行きの見えない中でクリスが椅子をステージ奥から引っ張ってきて、オーディエンスと面と向かい合って自らのvisionを語った このプレゼンにはとてもジーンときました。

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いつもステージ上のベストポジションで、椅子にふんぞり返ってプレゼン見てるあいつ誰やねん!と思われていた方はこの動画を見れば、なぜクリスが世界中からTEDに集まる各分野超一流のプレゼンター達をまとめあげるcurator “管理人” として慕われているのかがわかります。
TEDそのものが、クリスが多大なる心の傷を負いながら流れ着いた場所だったんですね。
ところで、こちらの2010年11月号クーリエ・ジャポンのTED特集記事は読まれましたか?

読まれていない方はAMAZONのマーケットプレイスで安く買えるので、手に入るうちにぜひぜひ読んでみてくださいね。

まさかTEDが表紙の雑誌がこの日本で発売される日が来るなんて、TEDファンの私としてはうれしすぎて涙腺がゆるみます。゚( ゚இ‸இ゚+)゚。

雑誌は読んだらすぐにヤフオクで売るか、人にあげるかどちらかですが、この号だけは、この先もずーっと記念に取って置こうと思ってます。
記事の最後にのっていたTED talksのベストテンには、むっちゃ興味をひかれました。私はとてもじゃないけど10個に絞りきれないので、ベスト20まで並べてみました。
(そのうち30個になるでしょう。(^O^))

やはり Ken RobinsonとJill Bolte Taylorのプレゼンは外せませんね。それとクリスに関する記述を読んで改めて彼のビジネスセンス、時代の先の先まで読んで次々と行動を起こしていくスピード、なによりブレることのないvisionの実現には脱帽します。

このプレゼンの中でクリスはこう言っています。

Enough of the theory,Chris. Tell us what you're actually going to do, all right? So, I will. Here's the vision for TED.
Number one: do nothing. This thing ain't broke, so I ain't gonna fix it. Jeff Bezos kindly remarked to me, "Chris, TED is a really great conference. You're going to have to fuck up really badly to make it bad." (Laughter)

このAmazonのCEOジェフ・ベゾスがクリスに言った表現が面白いですね。
逆に言うとこのTEDみたいな素晴らしい組織がこけるようなら、クリスの経営能力がゼロってことだよ、みたいなニュアンスになるんでしょうか。

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So I gave myself the job title of TED Custodian for a reason, and I will promise you right here and now that the core values that make TED special are not going to be interfered with. Truth, curiosity, diversity, no selling, no corporate bullshit, no bandwagoning, no platforms.
Just the pursuit of interest, wherever it lies, across all the disciplines that are represented here. That's not going to be changed at all.

TEDという舞台で、聴きたくもない企業の営利、宣伝活動やもう世間に知れ渡っている流行の後追い、それに政治活動などをすることは許さないとクリスははっきり述べます。TEDですることは真実、好奇心そして多様性を追い求めていくことなんだと。

そしてTEDという舞台で表現された興味については、あらゆる分野をまたいで追求していき、そしてその理念はこれからも変わることはないんだとしています。

うーん、クリスかっこいいー。2012年度時点においてこの時クリスが語ったまんまの状況にTEDがなっているところが素晴らしいなあ~と思います。
遅ればせながらここ日本でもNHKが『スーパープレゼンテーション』というTEDプレゼンを紹介する番組を始めましたね。

私の英語との付き合いでいうと、2006年にTED動画が公開され英語、日本語のスクリプトが手に入るようになって以来、英語にかけるお金がほんとに少なくなりました。
reading, writing, speaking, listeningとそれぞればらばらに大量に買っていた本やCDの類が一本化された感じでしょうか。とくにTEDのプレゼンスクリプトを使ってのshadowingはほんとに楽しく、数年来続けているうちにTOEICのリスニングなんかはハエでも止まるんちゃうかのごとく感じます。なんとなく…(^з^)-☆

またTEDから選ばれしプレゼンターが長い時間をかけ、練りに練った末に行ったプレゼンというのは、それ自体が一つの生命体のようなもので、何度かshadowingを繰り返すことで、そのまま脳みその中に真空パックされていきます。
そうやって覚えた英語表現、単語等は決して忘れることはなくなります。
これからもTEDはどんどん各方面に拡大を続けていくと思いますが、Chris Andersonが目を光らせている限り、ずっと変わることなく素晴らしい舞台であり続けるんだと思います。
また心からそう願います。

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全スクリプトはこちら。

クリス・アンダーソンが語るTEDのビジョン


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