大学入試英語

難関校赤本シリーズ『阪大の英語20ヵ年』の第4版が出た! やりだすと止まらない阪大英語楽しさの全貌がぎっしりと詰まってますよ。

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英文を読む楽しさの1つに、数行に渡る英文を文型力を駆使して解析していくパズル的作業があるかと思います。

高校生の時学校が大阪の北千里という阪急電車の終電にあたる駅にあったので、帰りはいつも座れました。
なので1人で乗った時なんかは、阪大や京大の英語過去問の英文和訳問題をコピーしたファイルの中から、適当に一枚取り出し構文解析して時間つぶすのが結構面白かったです。
人生の岐路を決める大学入試問題を暇つぶしに使うなんてって思われるかも知れませんが、私にとってはパズルゲームぐらいのポジションでしかありませんでした。
こんなふうに書くと勉強を遊びにしてしまうほどのガリ勉だったのかと思われるかもしれませんが、英語以外の課目はほぼ全て赤点で、平常点を加算してもらって、なんとかかんとか留年を乗り越えて行った感じです。
それに英語は明らかに学問じゃないですもんね。なので英単語覚えよかなっそれともドラクエやろっかなというのは私の中では全く同一地平線上にある娯楽だったのです。
これを極めるだけで大学入試というイベントに、もちろん国立大学への道は絶たれますが、何の苦もなく勝利できるというこの国の入試システムに感謝するしかありません。今後はそうもいかなくなっていくみたいですけど(-.-)
それに大学一般入試に学校の成績が全く関係なというのを高1の夏休みに知って以来、しかも英文科の入試科目の英語の配点が異常に高く設定されているのを知ってしまって以来、私は学校の束縛からすべてを解き放たれたようなユーフォリアに浸っていました。
なので天気の良いつまらない課目しかないような日には、学校を休んで当時ハマっていたバス釣りに琵琶湖まで出かけていくこともよくありました。いまではブラックバス触れと言われてもビビリますが。

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そんな昔話はさておき私が高校生当時からずっと変わることなく数行に渡る難解な英文和訳問題を出題し続けるのが京大と阪大。TOEIC全盛の時代にも微動だにせず、ブレることのないその出題方針には敬意を表するしかないのかもしれませんが、英語以外にもやることの多い、多数の受験生にとっては自分の進路を阻む憎っくきゲートキーパーにしか見えないのかもしれません。

たとえば2011年のこの英文を見て下さい。下線部和訳問題です。

Feedom of the mind requires not only, or not even especially, the absence of legal constraints but the presence of alternative thoughts. The most successful tyranny is not the one that uses force to assure uniformity but the one that removes the awareness of other possibilities, that makes it seem inconceivable that other ways are viable, that removes the sense that there is an outside.
It is not feelings or commitments that will render a man free, but thoughts, reasoned thoughts.

下線部で一つの長〜い一文になっています。これを訳せと(=o=;)

この英文をクソ寒い、緊張から脳みそもプルプル震う、入試当日に完璧に構文とったうえで、採点するに足る読みやすい日本語にして解答用用紙に書かなければなりません。しかもこれ以外に、英文和訳もう一題に、長文読解、和文英訳に自由英作文までもれなくついてきます。 ひくでしょΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
というのはさておき、先ほどの英文後半のthat接がオシャレに配置された部分読み取れたでしょうか?

⬇んでこちらが構文解析図。

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赤い四角で囲った部分まるごと前の先行詞one(=tyranny)にかかっていき、関係詞のthat3つ、形式目的語itを受けるthatに同格のthat接とトラップだらけです。
何という造形美。Amazing!としかいいようがありません。
こういった英文が、これトラップ丸出しやん!でもなかなかいい感じやで、出題者さん( ^ω^ )みたいな余裕をもって対処できる力を高校生が最短距離で身につけるには?
その一つの答えが斬れる解説のついた過去問集を徹底的にやり、構文解析の済んだ難解な英分を何度も音読することだと思います。

阪大の英語20カ年[第4版] (難関校過去問シリーズ)

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がっつり20年分収録された第四版が出版されたばかり。
阪大志望者にはとってもオススメですよ。

英文法ひと通り終えました。英単語もターゲット1400レベルくらいまでは覚えたかなっていう高1,2三年生にオススメなのは、いきなり長文読解に入って行く前に構文解析集を3冊くらいやっておいたほうがいいよってことでしょうか。
ここでしっかりと英文読解の基礎体力をつけつつ、英単語の数を増やしていくという猶予期間を持つことでその後の長文読解がとても楽になります。

具体的な本でいうと、代ゼミ西さんのポレポレや

西 きょうじ 代々木ライブラリー 1993-09
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吉ゆうそうさんの解テク101とか

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私的にめっさオススメなのがこちらの

高橋 善昭 研究社 2010-06-01
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英文読解講座を読み通せば阪大、京大で出題されるレベルの英文構造が見えるようになると思います。
私が受験生時代、この本を5回位読みかえしたことで、大学入試レベルの英文で読めないものはほとんどなくなりました。長らく絶版状態でしたが、2010年に復刊されました。

後多分学校の先生なんかに薦められる定番本はこれじゃないでしょうか。

杉野 隆,桑原 信淑 ピアソン桐原 2009-02
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他にも類書はたくさん出ているのでジュンク堂書店や紀伊國屋書店などのメガストアに行って、何となくこの本がオレを呼んでいる気がすると思えるものを購入すればいいと思います。

それでは今日はこのへんで。


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