あの富田一彦氏が英単語集(」゚ペ)」ッて思ったけど表紙を見てだいたい中身の予想がつきました。
めっさ字ばっか(((\(@v@)/)))の単語集!
富田一彦氏の著作を読んだことのない人が、本屋でこの単語集を手にとって中身を見たとしたら、10人中8人は見なかったことにしてそっと書棚に戻すのではないのでしょか。
逆に私のように富田氏の全著作を読んでいるやつからしたら、さっすが~(^_-)≡★って頬ずりしたくなります。
文型を利用して知らない単語の意味を炙りだしたり、接頭辞、接尾辞等から意味を類推していくアプローチ等、富田氏の英単語に関する膨大な知識のバックボーンから生み出された唯一無二の単語集といえます。
まっ語源的アプローチから単語を覚えるというのは、もうけっこうスタンダードになってきてるかな。
大学入試用の英単語を爆速に効率重視で覚えたければCD使うのが1番というのがわたしの考えやけど☆⌒(*^-°)v
『とみ単』は実際に手にとって前書きを読んで富田氏の波長にチューニングがあった人のみ破壊的な力を発揮する単語集だと思います。
富田一彦の本はどれも面白く、全部読んできました。ちょっと手元にあるの集めてみました。
『英文読解100の原則上』に次のような記述があります。
よく、英文の解説中に、「前後関係から」「文脈によって」などという語句を見かけるが、こういう説明にならない説明はいっさいするつもりはない。「前後関係」「文脈」などという説明はまやかしである。そういう説明を読んで分かった気になっていた人はそのような姿勢を反省してほしい。だいたい、学生という人種は「ありがたそうだが実は無意味な言葉」に弱い。「行間をよめ」などと言われると諸君は水戸黄門の印籠を見せられた悪代官よろしく平伏してしまうのだが、そういう人には「目を覚ませ」と言いたい。水戸黄門がただのおいぼれであるのと同じく、行間は白紙である。
私が富田一彦氏を知ったのがこの『英文読解100の原則』で強烈に脳裏に刻まれている言葉が上の言葉。
『英文読解100の原則』は上下393ページの本でありながら、掲載されている英文はわずかに16個。
行間は白紙であるの言葉とおり、16個の英文が微に入り細に入り完膚なきまでに料理されている。
さらにこの『英文読解100の原則』から7年の時を経て出版された『英語長文問題解法のルール144』にいたっては、上下巻368ページ、本のサイズはでかくなり、活字はさらにページの中でギッシリ感を増しているにもかかわらず、掲載されている英文はわずか9個ヘ( ̄  ̄;ヘ)
英文解剖レベルの緻密さで顕微鏡から覗いているかのごとく、大学入試英文へのピンセットレベルでのアプローチ力を身につけることができます。
4冊とも新版が出ています。レイアウトが読みやすく改変されていて、中身は私が持っている旧版そのままです。
英文読解、長文読解の参考書はそれこそ山のように出版されていますが、この4冊に真正面から取り組んだ時間を持った人たちというのは、きっとその後の人生においてもまったくブレることのない英文読解力を頭の回路にインストールすることができますよ。
富田一彦氏は最近受験参考書から離れたこういう本も出されています。
富田 一彦 大和書房 2012-04-16 売り上げランキング : 97456
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富田 一彦 大和書房 2012-07-25 売り上げランキング : 212878
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この2冊を読んで思うのは富田一彦氏が細胞レベルでプロフェッショナルの講師であるという事実。
私はここまで思考したうえで人様にものを教えている、あなたはどうなんですかと富田氏の涼しい視線がつきささる2冊
人に物を教えることを生業にしている人なら是非手にとってほしい本です。
話は最初に戻りますが、『とみ単』はそんな富田一彦氏による初の単語本。異分子なこの単語集を受け入れる状態に自分があるかどうか確かめてから購入するようにしてくださいね。
それでは今日はこのへんで。
⬇富田一彦氏の代々木ライブラリーからの著書一覧。