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やしきたかじんさんが死去。存在そのものが大阪を象徴するアイコン、言動そのものが大阪人の誇り、そして何よりもその底知れぬ優しさから放たれる歌声が大好きでした。

更新日:

2014/01/08

2014.01.08

今日は朝から脱力です。思考が停止します。視界がグレーです。
私が大学生の頃から敬愛してやまなかったやしきたかじんさんが、2014年1月3日闘病生活に終止符を打たれました。
旅立ちの際も周囲への気遣いを再優先されるたかじんさんらしく粋な去り方を選択されて。

仁王立ちして感情の全てを吐き出すかのように唄う歌手としての顔。豪快な言動と何者をも恐れない破天荒な司会者としての顔。静と動、繊細さとそれを覆い隠すかのような豪胆さ、中間地点のない極端から極端に振れる振り子のような生き方が多くの人達の心をつかんだんだと思います。
今この記事をたかじんさんの名曲あんた - エッセンシャル・ベスト やしきたかじんを聞きながら書いていますが、エモーショナルなたかじんさの歌声から発せられる名曲の数々は、私の人生のあちこちの場面とセットで脳裏に刻み込まれています
たかじんさのコンサートへは2回行きました。初めて見に行った時の驚きというのは今でも覚えています。
テレビで見せる暴れん坊MCとしての顔は影を潜め、舞台中央でオーディエンスに向けて一直線にそのエモーショナルな歌声のみを届けるたかじんさの姿にです。
これまでもいろんなミュージシャンのライブに行ってきましたが、たかじんさほどオーディエンスに向けて深々とお辞儀される人を私は見たことがありません。
90度とかそんなんじゃなく、ほんと膝に頭がつくくらいコンサートに来てくれたお客さんにお辞儀される姿は鮮明に脳裏に焼き付いています。
たかじんさんのライブDVDは過去1本だけしかリリースされていません。
1999年10月5日たかじんさん50歳の誕生日にフェスティバルホールで行われた

50Years Old Anniversary Special Concert

です。

50Years Old Anniversary Special Concert [DVD]
by カエレバ

image

コンサートラスト「たった独りのアンコール」を涙を流しながら歌うたかじんさんの姿は圧巻です。残念ながらこのDVDは絶版となっていて大変なプレミアがついています。
コンサートでしか見れないたかじんさんのオーディエンスに対する底なしの優しさが垣間見れる貴重なDVDだけに再リリースすべきDVDですね。

たかじんさんの司会者としての顔としてはここ数年たかじんのそこまで言って委員会での政治経済ネタを斬りまくるたかじんさんに馴染みを持たれる方が多いかと思いますが、私にとってはやっぱりたかじんnoばぁ〜のたかじんさんが1番しっくりきます。
たかじんさん、トミーズ雅さん司会で毎回濃い〜キャラを持つ大物ゲストが入れ替わり立ち代わりやってきては、酒飲みながらの下ネタ、芸能裏ネタ等バカ話で盛り上がりまくってた今となってはありえない伝説の番組。
土曜深夜の放映5分前にはテレビの前にビールとつまみ並べて居座り食い入るように見ていたのは懐かしい思い出です。

お酒ガンガン飲みながらのこの番組が、たかじんさんの寿命を縮めることに貢献することになったのは悲しすぎる事実だと思います。|_・)
「たかじんnoばぁ〜」リアルタイムで見ていたのはもう10数年以上前なのに今でも鮮明に覚えているシーンがあります。
一度たかじんさが番組に遅刻されてきたことがあって、収録中はいつも通り振る舞われていたのですが、番組のエンディングになって急に“遅れてきてすみません。”と涙を浮かべながら、ゲストに来ていた秋野暢子さん達に頭を下げて謝られていたシーンです。突然のたかじんさの挙動にその場を取り繕おうと秋野さんが何かをおっしゃったのを覚えていますが、たかじんさんは最後の最後番組終了まで、ゲストの方たちに頭を下げられていた姿にはたとえどんなに親しい間であろうが、礼儀を尽くすことの大切さを教えてもらった気がします。

たかじんさんみたいに人を大切にし愛し、そしてその豪快な言動とは裏腹の繊細な人格に触れた人たちから深く愛される人間になれるのか、これから折にふれて考えていきたいと思います。
なんかとてもさみしいですね。たかじんさんがいなくなってしまった大阪って・・・
心よりご冥福をお祈りします。



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