千田琢哉さんのツタビジ講演『死ぬまで仕事に困らないために20代で出逢っておきたい100の言葉』&『伸びる30代は、20代の頃より叱られる』を見ました。千田さんは大学時代、本に1千万の投資をし1万冊の本を読まれた。そして本の内容が机上の空論でないことを試すため、保険の法人営業、経営コンサルティング会社勤務を通し、3300人ものエグゼクティブ達、1万人のビジネスパーソン達と向き合ってこられた。そんな千田さんが下した結論は
千田さんの本には過去の偉人達のいわゆる名言集とは違う、現代社会に生きる、特に20代の人達に向けられたカッコいい言葉が溢れています。
例えば
『"いい出逢いがない"と言う人は、いい出逢いの前で相手にされない。』
『群れると無能になる。孤立する経験が人を有能にさせる。』
『やる気がない人はやらなくていい。やる気のある人に道を譲ること。』
"20代でいったんついてしまった差は、2度と取り返しがつかない。"と幾多のビジネスパーソンを見てきた千田さんは言います。
20代で千田さんの本に出会った人はラッキーだ。厳しくも剥き出しのリアルな言葉のシャワーを浴びて自分が身にまとっているアーマーの経験値をあげられるからです。
そんな千田さんのツタビジDVD現時点で2本リリースされています。
死ぬまで仕事に困らないために20代で出逢っておきたい100の言葉 - ツタヤ ディスカス/TSUTAYA DISCAS - 宅配DVDレンタル
伸びる30代は、20代の頃より叱られる - ツタヤ ディスカス/TSUTAYA DISCAS - 宅配DVDレンタル
本同様、それ以上に最初から最後までカルシウム、ビタミン、鉄分たっぷりな言葉のみを武器にオーディエンスを惹きつけていかれます。
千田さんが放つ言葉の重み、かっこよさというのは他のツタビジ講演者と比較しても群を抜いていると思います。千田さんはこうおっしゃってます。
私自身も人生の前後左右の判断をする際の決め手になってきたのは、何気ない場面で人がかけてくれた心に突き刺さる一言、なんでもない場所でふと目にした雑誌の1ページだったと思います。
ここでは『死ぬまで仕事に困らないために20代で出逢っておきたい100の言葉』の講演DVDから印象に残った千田さんの言葉をご紹介しておきます。
雑用を極めると雑用をさせてもらえなくなる
会社に入ってからの数年間は雑用の嵐で、なんでこんなことやらされてんだろうってめげてきますが、この期間こそ、凡人がその会社内にいるスーパー社員からのアテンションを手に入れる最大のチャンスだと千田さんはおっしゃっています。
DVDの中では千田さんがいかにして雑用の数々を極め、誰よりも早く雑用係から抜け出したかのtipsを披露してくれています。
ちなみに千田さん雑用の代表選手、お茶くみも何百回と練習してきたのでとても得意だそうです。
成功していると言われている人たちは、実はものすごい細部まで観察しているから油断したら絶対にダメです。
雑用仕事の段階で手を抜く人達にその組織にいるスーパー社員達がどういう態度に出るか、
親や先生がそうであったように、逐一指摘して叱ってくれんでしょうか?やり直しを命じられるのでしょうか?
教えてくれない、怒ってくれない、叱ってくれない代わりに優秀な人達がどういう態度に出るかっていうと見捨てるんです。
この千田さんの言葉は私自身も経験からうん、そうそうってめっさ共感できます。見られてない、気づかれてないッて思ってるかもしれないけど、どれはもうただ単に、同じ組織人としてスーパー課長、部長達と言われる人達から見捨てられている自分に気づくべきなんだよというメッセージです。
Time is life.
私が自分でお金を稼ぐようになった頃から違和感を感じ始めた言葉が、Time is moneyという言葉。
お金なんぞ多少なくなろうがまた稼げばいいだけなのに、それがなぜ再生産不可能な時間とイコールで結ばれてるのかということです。
時間というのはその人の命の断片。だから、千田さんはお客さんに対して、よく巷の営業マンが口にする
"ちょっと5分だけいいですか" なんてことは言ったことがないとおっしゃっています。
たとえ5分でもその人の命を奪うに等しいと。
コンサルティング会社に勤務されていた時に、千田さんが得意にしていたのが、クライアントから本音を引き出す力だったそうです。ヒアリングの段階でクライアントから本音の話を引き出しておかないと、どんな改善案も絵に描いた餅になるからです。
そのコツは簡単だそうです。Time is life.を意識しているのであれば。
1時間面談をする時に、今の私の命1時間は他の69億人全てに優先して、この人だけに注ごうと決めてたんです。必ず面談する前にそれ誓ってました。
携帯なんて私、面談するときには電源落とすどころか、持ってかないです。だって世界で1番大事だから。目の前の人が。
目の前に命削りながら話してくれている人がいるのに、携帯ブルって気になってる同僚のコンサルにはブチッと切れそうになったとおっしゃっています。
身の回りにもいますよね。地位も名誉もあるのに、自分としゃべっているときは、まるで私との時間が今世界で1番大事なんだよ感を漂わせて接してくれる人が。
そういう人に、人もお金も吸い寄せられていくんですよね。
101個目からが勝負
千田さんが転職したコンサルティング会社1年目にある会社の一番高い高額商品を担当されたそうです。
そしてそのキャッチコピーを100個考えてくるようにと、千田さん属するチームに上司から指令が来たそうです。
期限は1周間。
そして当日実際にその課題をこなせていたのは千田さんだけ。しかも千田さんが用意していったのは1000個のキャッチコピー(=o=;)
それを見た千田さんが天才と尊敬していた上司はもうほかのメンバーを相手にしなくなったそうです。
転職先の1年目、まだペイペイとして千田さんがボンと机のおいた紙の束。1枚100個のキャッチコピーが10枚。それを見た天才上司が、自分のことを初めて認めてくれた瞬間だったと千田さんはおっしゃっています。
それ以降、
上司に何個考えてこいって言われたら必ずゼロ一つ増やして、量を増やっていった。しかも1番です。
この1番というのはスピードのことをおっしゃっていて、1週間後と言われたらできれば、次の朝一に出すというのを目標にされていたとのこと。
それを続けていくうちに、一発目から101個目のアイデアしか出なくなるんですよという言葉がすごいです。
100個目までは誰でも出せる凡庸なものしか出てこない、その先にある世界が,回りにいるスーパー上司たちをも驚愕させることができる、自分独自のアイデアが出てくるんだということですね。
ビジネ書の分野ではいわゆる名言集という類の本はそれこそ山ほど出ていて、完全にレッドオーシャンな世界です。
私自身その類の本は昔散々読んだので、今ではもう手にとることさえしませんが、千田さんの本だけは読みます。
普段どちらかというと英語読むほうが好きだし、そっちのほうが楽な自分ですが、千田さんの本が好きなのは、出てくる日本語がかっこいいからなのです。
千田さんはご自分の本が支持される理由についてこうおっしゃってます。
ひょっとしたら本が面白いと言ってくれる人がいるんだったらね、それは101個目からの言葉を書いているからかも知れない。
もうまさにそれです!って今回千田さんの本が、凡百の俺私の名言集と一線を画するとろこだというのがこのセミナーを見て思いました。
羊の群れコースでいいんだったら100個で我慢して下さい。ブレークしたいんだったら必ずゼロ増やして、101個目からの考えをこれから世の中にアウトプットしていって下さい。
千田さんのこの言葉を聞いてふと脳裏をよぎったのがスティーブ・ジョブズの
「良い製品を作るには1000回ノーを言う必要がある」という言葉。
1000個のアイデアの取捨選択の先に、Appleのあの洗練された美しい製品達があるわけですね。
優れたミュージカルやミュージシャンのライブDVD、映画が何度も見たくなるのと同じで、千田さんのセミナーも繰り返し見てしまいます。
ぜひぜひご覧になって下さいね。
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伸びる30代は、20代の頃より叱られる | ||||
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⬇千田琢哉氏の本達。この激変する世の中をかっこ良く生きるために必要なかっこいい言葉を持つのだ!