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Steve JobsがリスペクトしてやまなかったSony共同創業者盛田昭夫氏。Jobsは盛田さんの瞳の中に何を見たのでしょうか?

更新日:

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2013.11.16

このあいだ公開された映画「Steve Jobs」
最初の方に出てくる、ウォズニアックの制作したパソコンの超原型ともいえる基板と配線だらけの箱。その箱につながれたディスプレイに打ち出される文字に、目が釘付けになるJobsのシーンがとっても印象的でした。

あの打ち出された文字の彼方に、Jobsは自分が世界を変えれると思う何かを見たのですね。

これが1人の人間の人生なのかと思えるほど、毎時間、毎分、毎秒が成し遂げたい夢への苛烈な挑戦の連続。
そして存命中にはAppleを時価総額で世界1位の会社にしたSteve Jobs。
そんなJobsからリスペクトされた盛田昭夫さんってどういう人だったんだろうと帰り道ふと思いました。

1999年のkeynoteの冒頭、その直前に亡くなられた盛田昭夫氏をバックスクリーンに映し出して追悼するジョブズの動画がYouTubeで試聴できます。

⬇Special Event Cupertino (1999)

あの有名なかっこいい言葉
Do you want to sell sugar water for the rest of your life, or do you want to come with me and change the world?”

(このまま残りの人生、砂糖水を売って過ごすのですか。私といっしょに世界を変えてみたいとは思わないのですか。)

というJobsの言葉に打たれ巨大企業ペプシ・コーラ社長の地位を捨て、当時はまだ未知数のAppleに移ったジョン・スカリーのインタビュー記事に盛田昭夫さんに関するものがありました。

"We used to go visit Akio Morita and he had really the same kind of high-end standards that Steve did and respect for beautiful products," Sculley recalls, "I remember Akio Morita gave Steve and me each one of the first Sony Walkmans. None of us had ever seen anything like that before because there had never been a product like that."

he had really the same kind of high-end standards that Steve did and respect for beautiful products
もうこの言葉に尽きるのではないのでしょうか。

ユーザーからは見えない基板の配線の美しさにまでこだわったJobsのプロダクトに対する美学。まったく同レベルの美学を有する人が盛田昭夫さんだったわけです。

The Macintosh factories were modelled after Sony's factories. "Steve's point of reference was Sony at the time. He really wanted to be Sony. He didn't want to be IBM. He didn't want to be Microsoft. He wanted to be Sony," Sculley adds.

he didn't want to be IBM. He didn't want to be Microsoft. He wanted to be Sony

ここまで言わしめるほどSteve Jobsを心酔させた盛田昭夫さん。
盛田さんからもらったウォークマンを解体して隅々まで研究して、あの映画の冒頭でのiPodを誇らしげに社員の前で披露するJobsにつながっていくわけですね。

巡り巡る因果の不思議さにクラッときたシーンとした夜更けでした。
それでは今日はこのへんで。

⬇参考文献

盛田昭夫ライブラリー(編著) 中経出版 2013-07-20
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by ヨメレバ


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